遺伝が心配というご自身の発達障害の悩みを抱えている方へ
発達障害が遺伝するかどうかという問題

ご自身が散々悩まされた発達障害という問題を、自分の子供へとは誰だって受け継がせたくはありませんからね。
ということで今回は、発達障害が遺伝するかどうかという問題について取り上げてみたいと思います。
遺伝する可能性がある発達障害
ハッキリと言わせていただくとすれば、両親が共に発達障害ということであれば、遺伝する可能性があると考えるべきでしょう。しかしながら発達障害にかんしては、その発生メカニズムが完全に解明されているとは言えないというのが本当のところでもあるんですね。
したがいまして発達障害は必ず遺伝するとういは言えないその一方で、やはり遺伝的要因につきましては間違いなく存在していると考えている専門家の方が多いのであります。
ただし発達障害は、両親がその遺伝子を持っていたとしても、その子供に発達障害が発現しないケースも少なくありません。
その反対に、両親共々健常者であっても発達障害の子供が生まれることもあるのです。ということで発達障害の遺伝という問題は、いくつも存在している原因の1つに過ぎないということです。
発達障害の真似をする子供たち
ところで親が発達障害だったりすると、その行動や言動のパターンを子供が真似をすることがあります。なにしろ子供は、親を見て育ちますからね。例えばのお話ですが、子供には発達障害の遺伝的な要因を持って生まれなかったとしても、発達障害の親と共に生活を送っていると、必然的に似てきてしまうのであります。
そうすると、本来は発達障害ではない子供なのに、行動や言動のパターンが発達障害の子供ということになることが実際にあるのです。
以上のように、遺伝とは無関係なところで発達障害に似た症状が現れた場合、これは基本的に本当の発達障害というわけではありませんから、それほど心配する必要はないでしょう。
繰り返しになりますが、子供が親の真似をするのは、ごく自然なことです。発達障害ではないことが間違いないということであれば、あまり深刻に悩むべきではありません。
しかし、それでも発達障害に絡んで子供の成長過程が心配ということであれば、ここはやはり専門の病院に連れて行って診察してもらった方が良いかもしれませんね。